四代目の蔵訪問記

不動を醸す鍋店さまにて

【鍋店/千葉県】

鍋店(なべだな)は、かつて関東灘と呼ばれた千葉県神崎町にある老舗の酒蔵です。創業は元禄2年(1689年)で、元々は成田山の門前で酒造りをされていました。「鍋店」は、江戸時代に金貨を作る金座や銀貨を作る銀座などの「座」制度の一つ「鍋座」に由来します。当時鉄類は武器製造などに必ず必要だったことから、貴重な鉄類を使い製造する権利を幕府が地方の信用ある家に与えていた特権を鍋座と呼びました。当時、老舗のことを「おたな(店)」と呼び、鍋と店で「鍋店(なべだな)」と呼ぶようになったと言われています。蔵の代表銘柄は「仁勇 (じんゆう)」と「不動 (ふどう)」で、不動シリーズは全国の特約店でのみ販売される限定シリーズです。

現在は千葉県北部、発酵の里「神崎(こうざき)」で酒造りが行われています。

立派で清潔な蔵内です。

最後にテイスティングです。吊るししぼりは、もろみに圧力をかけずポタポタと滴り落ちる酒だけを瓶詰めしています。雑味なく角のとれた口当たりです。

夜は清水さんおすすめのお店へ。新鮮な魚がたくさん。人気のピンクラベルをいただきました。

帰りは成田山へお詣りです。

鍋店の皆さま、ありがとうございました。