四代目の蔵訪問記

綿屋を醸す金の井酒造さまにて

【金の井酒造/宮城県】

宮城県最北端、栗原市一迫(いちはさま)にある酒蔵。同市にある栗駒山は活火山としても知られており、近くにはこけしの産地としても有名な鳴子温泉があります。酒造りに欠かせない仕込み水は、山々から豊富に湧き出るミネラルを程よく含んだ中硬水「小僧山水」と呼ばれる銘水です。この中硬水が極寒の栗原での酒造りを助けてくれるなくてはならない存在となっています。 特約店限定銘柄の「綿屋(わたや)」は、かつて養蚕を営んでいた蔵元 三浦家の屋号。料理に寄り添い、仲睦まじくお互いを引き立て合う究極の「食仲酒」。和食文化の中心とも言える「出汁」の相性の良さには思わずニヤッとしてしまいます。実は「綿屋」というブランドが始まって最初に評価されたのも出汁文化ここ関西でした。その評判はすぐに広まり、今では全国の料理人たちがこぞって愛する酒となりました。常に理想の酒を追い求めて、金の井酒造の挑戦は続きます。

現蔵元は薬学部を卒業し酒造りへの道へと進まれました。

蔵内には至る所に工夫が。

2023BYは酒米が溶けにくい年でどのお蔵様も苦戦されていました。

搾りたての綿屋をいただきました。

万全の品質管理。ここで綿屋が蔵出しを待ちます。

綿屋は三浦家(蔵元)の屋号です。

蔵から少し車を走らせると山中にバシャバシャと響き渡る滝がありました。これが綿屋になくてはならない「小僧山水」と呼ばれる銘水です。少しミネラルを含有した中硬水が極寒の栗原での酒造りを可能にしています。まさに奇跡の水。

栗原市一迫にある契約栽培米の田んぼ。

畑の中にポツンとあるお店の窓からはキジが見えました。狩猟本能を抑えつつ…。

畑の野菜をふんだんに使ったお昼ご飯。からだが温まります。

夜は歓の季さんで綿屋をさらに知る。純日本食、出汁がよく似合う酒です。自然と飲み続けられる素晴らしい食仲酒です。

八寸どれも技を感じます。大変おいしかったです。東北中の酒蔵が集う名店です。

金の井酒造の皆さま、ありがとうございました。