四代目の蔵訪問記

玉川を醸す木下酒造さまにて

【木下酒造/京都府京丹後市久美浜町】

木下酒造は京都府 京丹後久美浜の地で天保13年(1842年)に創業した歴史ある酒蔵です。
おだやかに広がる久美浜湾は、大変美しい風景です。
かつて久美浜湾のほとんどは「久美庄 (くみのしょう)」と呼ばれる荘園で、皇室荘園群のひとつ長講堂領の一部でもありました。
また、久美浜には鎌倉時代、水不足で悩まされていたところ雨乞いをすると雨が降り出し、水の中から龍が現れて人々を守り続けたという「龍伝説」があり、町の至る所で龍に関するエピソードがあります。
蔵の代表銘柄である特約店限定流通ブランドの「玉川 (たまがわ)」は、蔵の近くにある川が玉砂利を敷き詰めたような綺麗な川で、神聖視されていたことからそう名付けられました。
山廃仕込みをベースにイギリス人杜氏フィリップ・ハーパーが唯一無二の玉川の世界を生み出しています。

玉川の魅力1

「変化がおもしろい玉川」これは、時間と飲む温度による味わいの変化です。氷を入れたロックや温める燗酒、1本の玉川でとことん楽しめます。また、熟成させることにより新酒には無い独特のおいしさが生まれます。

玉川の魅力2

「長持する玉川」日本酒はデリケートという概念が玉川には当てはまりません。開栓後も劣化していくことが無く、逆に最後の一杯の方がおいしいことも。

玉川の魅力3

「食中酒の玉川」味の基礎となる旨みが豊富。さまざまな料理とのペアリングをお楽しみいただけます。

風情がある素敵な門構え。雪の降る季節はもっと絵になります。

搾り機。

分析室。

酒の声が聞こえます。

手間のかかる雫取り。圧をかけずにゆっくりと搾ることで雑味のない独特のまろやかさが出ます。貴重なシーンを見せていただきました。

イギリス人のフィリップ・ハーパー杜氏。彼の独特の世界観が「玉川」を生み出します。

蔵の看板猫「みゃー」。元々は迷い猫だったそうで、知らない間に住み着いたそうです。かわいい。

利き酒の時間。

綺麗な琥珀色の生もと。

 

木下酒造の皆さま、ありがとうございました。